「慶安太平記」は歌舞伎や講談、落語などでもよく知られた話で、幕府転覆を企てた由井正雪を主人公にその彼が活躍・暗躍する物語だ。出品するのは全10冊から成る写本。
本書によると、正雪の父は「尾張愛知郡中村」の「吉岡次右衛門」とある。地元には染物をしていた「吉岡屋敷」跡があり、地元にいる者としては正雪にも興味をそそられる。
本のサイズはタテ約26,0センチ、ヨコ約19,5センチ。シミはあるものの虫食いは少ない。一部に墨書きがある。全巻そろってはいるが、袋とじの折り目が擦り切れたりして、かなりの使用感がある。
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